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Winter Emotion(カミュ藍)
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「美風。」
「なに?」
後輩を指導するため住んでいた寮にはもういない。
ボクとカミュは、同棲…まぁルームシェアに近いかな…そんな生活をしていた。
「…こっちへ来い」
こういうときは、大抵キスをするとき。
ボクは言われたとおりにカミュに近づいた。
チュ……
やっぱり。
「ン…ふぁ、ん」
最近、カミュのスキンシップがひどくなってきた気がする。
なぜだろう?
「っん…」
離される唇。
見つめ合う瞳。
ボクの頬をカミュの手が包み込んだ。
「…愛している、という言葉は
まだお前には重すぎるであろう。」
「重い…?」
「あぁ。
けれど、俺は、不覚にも…
お前を愛してしまった。」
「ボクを愛することは、
イケないことなの?」
「そうだ。」
カミュの言葉は続かなかった。
ボクは何だかイライラした。
「…なんで?」
「いずれ、この想いが
お前を傷つけるからだ。」
「話の意味が良く分からない…」
「今は分からなくていい。
だから、分からないまま、
俺に墜ちろ…美風……」
ボクは身を委ねてもいいのだろうか?
「分かった。」
答えは後からついてくる気がした。
ボクは確かに、
カミュに触れたいと思った。
それが、答えのヒント。
Fin
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