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ふたりでひとり(HAYAトキ)※?
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HAYATOとしての仕事がどんどん増え始めていたその頃。
兄はあまり家に帰って来なくなり、一人暮らしをするようになった。
まぁ九州から都内に仕事へ行く訳ですから、当たり前のことだったのでしょう。
私は福井の実家に残っていたのですが、そのころ、両親の離婚の話が浮上していた為、実家の居心地が非常に悪かったのです。
なので、夏休み私は上京し、ハヤトの部屋に上がり込むことにしました。
タダで泊めてもらうのも、借りを作る気がして嫌だったので、私はできる家事をしていました。
そんなある日。
いつも通り、洗濯や掃除をし、帰宅が深夜になるハヤトを待たずに布団へ眠っていた時。
…思い返せば、あの時も今のようでしたね。
ガサゴソと下半身の方から音がしたと思ったら、ハヤトの口車に上手いように乗せられ。
その日、私は、実の兄に…………し、しょ、しょしょしょj……しょ、“処女”なるものを奪われたのです。
それは私の中の暗黒の歴史。
消し去りたい過去、堂々の第一位。
誰にも知られたくない。
そんな思い出は、ハヤトに利用されない訳がなく。
「誰にも知られたくないでしょ?」
そう言う彼に何度、身体を許したことか……
兎に角、そんな過去を音也に知られたくない。
私は、したり顔の兄に、
「……ご、ごめんなさぃ
おにぃちゃん………………」
昔、教えられたように伝えた。
屈辱でしかなかった。
「とととトキヤぁぁぁああ!?」
音也が叫んだ。
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