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悪魔のkissは炎より激しく(レン総攻め?)
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その後、俺が教室に戻ると、イッチーが話しかけてきた。
「…何の話だったのですか?
随分、重々しい雰囲気でしたが。」
「聖川のことでちょっとね。」
「ちょっと、とは?」
「ちょっとはちょっとだよ。
世間話のようなものさ。」
イッチーが俯いた。
「…私には、言えないのですね。」
零した声は吐息に近く、はっきりとは聞き取れない。
「イッチーは、
イッキが好きなのかぃ?」
「……、違います」
「ふーん。」
「………それでは、
今日の放課後、いつものところで。」
「りょーかい。」
てっきりイッチーの想い人をイッキだと思っていた俺は、少し驚いていた。
けれど、自分すら知らないところで、ほっと息をつく己もいた。
ー放課後ー
イッチーとのいつものところへ向かう。
寮の地下にある誰も知り得ない場所………
イッチーとスるときはいつもここだった。
イッチーとのセックスは、とくに体の相性がよく、気持ちいい。
いつもキッチリきめたイッチーが俺の下で鳴くのも、俺を興奮させる材料になる。
足取りはいつになく軽かった。
そろそろイッチーとシたかったんだよね。
ガチャ………
ドアを開ける。
その瞬間、
「わっ…、な、何っ!?」
両腕を縛られる。
特殊な縛り方のようで一向に抜ける気配がない。
「ちょっ!!…なんなんだ!?」
刹那…鼻を掠める香り。
確かにこれはイッチーのそれで。
「イッチー…?」
暗がりの中、縛られた俺は、小さく彼の名前を告げた。
「なかなか靡かないので、
強攻策をとらせていただきました。」
「強攻策…?」
「はい。
……貴方は、
自分のことになると
とてつもなく鈍いようですね。」
「俺が…鈍い?」
「はい。
私が音也を好いているだなんて…
そんな戯言……
彼のことは人として、友としては、
認めないこともありませんが……」
「ちょ、話が読めない…」
「はぁ…
ここまで来てそれですか?
呆れて物も言えません。」
イッチーは明かりをつけ、俺に近づいた。
そして、俺の顎を持ち上げた。
「私が好きなのは、
貴方
ですよ、レン。」
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