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王子と伯爵(セシカミュ)
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那月がぱんっと手を叩く。
「今日集まってもらったのは~、
『セシルくんとミューちゃんの
キューピットになろう作戦』の
作戦会議を
やろうと思ったからなんですっ!」
「…新曲の打ち合わせでは?」
トキヤが眉を潜める。
「それはついでですっ」
那月が満面の笑みで答えると、トキヤは荷物を纏めだした。
「なら私は帰らせていただきます。」
そのトキヤの手を音也が掴む。
「ダメだよ、トキヤっ。
俺たちだって
みんなに協力してもらったじゃん!」
「それは貴方が勝手に…」
「ね?だから、協力してあげよ?」
音也の真っ直ぐすぎる瞳に勝てなかったのか、トキヤは「しょうがないですね」と席に座り直した。
「やるからには、やりましょう。」
「そうだな。」
真斗がホワイトボードを持ってくる。
それにレンがきゅっきゅっと音を立てながら文字を書き込んだ。
「じゃあ、何か案がある人は、
いるかな?」
レンの問いかけに、翔が思いっきり手を挙げた。
「はい、じゃあおチビちゃん。」
「だーかーらっ!
それやめろっ!
…まぁ、今は先進めっけど、
俺はどっちか片方に
ネタバレした方がいいと思うz…」
「でもさぁ、
どっちも天の邪鬼だから…
言っちゃったら、
協力しなくていい
って言われちゃうんじゃない?」
音也が翔の言葉を遮る。
「でも、音也くん。
片方に言わなきゃ、
先に進みませんよ?」
那月が言う。
「そっかぁ…」
「私は、音也の意見、
正しいと思いますよ。」
会議は、夜まで続いた。
春歌は特に発言もせず、6人の様子を端から見てhshsしていた、らしい。
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