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見慣れない天井
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目が覚めると見知らぬ天井があった。意識が朦朧とする。
身体が痛い…。動かせない…。
すると保健室の先生が来た。心配そうな顔でこちらに近づいてくる。
『まぁ……!目が覚めたのね…良かったわ…ずっと目を覚まさないからもう少しで病院に連れていく所だったのよ?あなた、身体は大丈夫なの……?』
『大丈夫……ではないですね…。結構痛いです…。』
苦笑いしながら返すと
『そりゃ当たり前よ!脇腹を蹴られて呼吸が出来なくなるほど強い力で蹴られたんだもの。骨が折れてないだけ幸運よ。相手はあの狂犬なんでしょう?』
先生がなぜ俺をやった相手が影宮だとわかったのか不思議だった。
『きょ、きょうけん?それって影宮くんの事ですか?あ。ってゆーかなんで先生、なんで俺が影宮くんにやられたって知ってるんですか…?』
『驚いたわよ!背の高い男の人があなたを抱えて保健室に来たんだから。その子から聞いたのよ。君が誰にやられたのか、君がどんな子なのか。
覚えていないの?君。さっきの事…。心配してたわよ彼、君の事、授業のチャイムが鳴るギリギリの時間まで君の側にいてくれたんだから。』
((影宮くんに蹴られた後、確か歩輝が来てくれて…歩輝が影宮くんを殴って…それを止めようとして俺…))
そこまでは思い出したが、それからどうなったかは思い出せなかった。
『あんまり覚えていないんです。俺……、気を失っちゃったみたいで…はは……すみません。結構長い時間寝てて…あの、ありがとうございました!』
これ以上医務室にいたら申し訳ない。という気持ちの反面、あれから歩輝と影宮くんがどうなったかが心配だったので俺は先生に礼を言った後、保健室を後にした。
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