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またね
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頬に柔らかいモノがサワサワと当たり俺は目を覚ました。
寝ぼけている俺は
『んーーー、母さん…、くすぐったいって…』
もう1度目を閉じるとペロペロと頬を舐められた。
『んんっ!?何してんの母さん!!!』
ガバッと起き上がる。
((あっ……………………。))
思わず口が空いてしまった。
『誰が母さんだ、おい』
俺の目の前には影宮くんがミケの喉を撫でながらあぐらをかいて床に座りながら呆れた顔をしていた。
そうだ、俺は影宮くんの家に来てるんだった。
『あ、ごめん!寝ちゃった…!』
焦りながら立ち上がろうとすると温かい感覚が。
俺の身体にはタオルケットがかけられていた。
『タオルケット…?
あ、これ影宮くんがかけてくれたの?ありがとう!』
『………ん、別に。
つか、どんだけリラックスしてんだよ。お前俺ん家で
爆睡かよ』
そう言われ、恥ずかしくなった。
い、いや。寝るつもりは無かったんだけど…!
と今更取り繕ってみる。
外を見てみるともう夜。すっかり雨は止んでいた。
((もしかして…、俺が起きるまで起こさないで
いてくれたんじゃ…?タオルケットまでかけてくれて、))
『雨も止んだし制服も乾いたしそろそろ帰れば?』
頬に手を付き、机の上に置いてある制服を指差し、
影宮くんが言った。
『う、うん!長々とごめんね!制服ありがと!
おじゃましました!ミケと雪も、またね!!
明日、学校来てねっ!』
そう言うと俺はバタバタと荷物をまとめ、
影宮くんの家を後にした。
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