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バスケ部の朝
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次の日の朝になった。
結局、昨日の歩輝との電話は1時間ほど続いた。
おかげで今日は寝不足。あくびをしながら学校への道を歩いた。
ネクタイが喉を締め付けている様な感じがしてネクタイを緩める。
『…いよいよ夏が来たって感じだなーっ、あっつ…。
ねっむ……』
つい最近まで桜が咲いていて暖かかったのに制服は冬服から夏服に変わり、気温もこの所グングン上昇していた。
学校に着くと、教室ではなく昇降口とは逆の方角にある体育館へ向かった。
バスケ部の朝練の為である。
いつもの様におはようございまーす、と体育館に入る。
ダムダムとボールが床に弾む音が体育館中に響いている。バッグをドサッと起き、Yシャツの下に着ているスポーツTシャツに着替える。
『よー!海翔!朝が苦手でいつも遅刻のお前が朝練開始の15分前に体育館来てはるなんてどないしたん?
雪か?雪なんか?明日雪でも降るんか?ww』
『おー、はよ駆。今日はたまたま起きられただけ!
雪なんて振らねぇよ!今何月だと思ってんだよw』
こいつは《日向 駆(ヒュウガ カケル)》
今年、大阪から引っ越して来たちょっとやんちゃなバカ。
でもみんなのムードメーカーでいつも明るくていい奴だ。
『あんたら朝からテンション高いなぁ、体育館外まで声聞こえたで』
《風霧 京佑(カザキリ キョウスケ)》
こいつは京都から引っ越して来た。大企業グループの会長の孫だとか。女子から雰囲気がエロいと人気。
((なんで、こんなに関西出身が多いんだろう…(苦笑))
『ちっーす!』
やっと来てくれました、地元民!!ヒラヒラ手を振りながらこちらに近づいて来たのは
《月島 柚樹(ツキシマ ユズキ》
俺と同じ中学校出身。中学の時から仲は良かったが最近、自主練に付き合ってくれる様になってからというもの、前より仲良くなった。
『おはよー。なになに、みんな集まって何の話だ?』
すらっと背の高い爽やかな優しそうな男子。
こいつは
《田崎 陸人(タサキ リクト)》
もともと美術部希望だったが圧倒的な運動センスと恵まれた身体だったのでバスケ部の知り合いの先輩に無理矢理バスケ部へ連れてこられたらしい…。可哀想に…、
『おーー、陸人!あんな!いつも寝坊する海翔がもう来てはるからみんなで、からかっとったんや!』
駆が俺の肩をポンポン叩きながら自慢げに言う。
『俺はからかってない。』
京佑と柚樹が口を揃えて駆の言葉を否定した。
『え゛ぇっ!何で真顔で言うんー?!
……え、これってもしかして2人で打ち合わせしてたん?』
『いや、違うから。お前に飽き飽きしてんの』
愕然としている駆をスルーして俺達は朝練の準備を始めた。
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