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ギャップに萌えるお年頃
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教室のドアを開ける。
おもむろに影宮くんの席を見てしまう。
影宮くんはいつもと同じようにイヤホンを付け、机で寝てしまっていた。俺はそーっと近づき考える。
((うーーん…。起こすべきか……起こさないべきか……))
目をつぶって悩んでいると
『…ん…、何…?』
前から声がした。どうやら起きたようで影宮くんは腕の間から顔を半分だけ出し、ぼやーっと俺を見つめている。
((……………??))
『柳田。どしたの、はよ』
影宮くんがクスッと笑いながら俺に話しかけたが挨拶を返す前にまた寝てしまった。
近くで話していたクラスの女子数人がその声に反応し、バッと俺達の方を振り向く。
『ーーーーーっ?!………ッ////?!』
それと同時にその女子達が声にならない叫びをあげると両手で目を覆い、
『ん゛ん゛んんんんんっ!!』と必死に萌からくる興奮を抑えていた。
やっぱり女子って普段からのギャップにクルもんなのか。
((今日から影宮くんは腐女子のターゲットだな………))
おそらく影宮くんの笑顔を見たのは初めてだったのだろう。そりゃ、普段は不良で無口なのにあんなかっこいい顔で、あんな眠そうないい声で可愛く挨拶されたら誰だってキュンと来るだろう。
俺だって今、何かキタわ。
男子も男子にキュンと来ることあるんだな……。
((影宮くんの方から、おはよって言ってくれた…嬉しい゛ぃぃ…!しかも可愛い゛ぃぃ…泣))
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