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説得してみる
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押し倒されて焦った俺は、乗っかってくる相川を押し退けようと手を突っ跳ねてみた。
しかし同じ男といっても、こう全体重で乗っかって来られると、さすがにびくともしない。
「や、やめろ相川!早まるな!!」
「好きだ。綾萌」
いやー!ハァハァしてる!!
何かハァハァしてるよ!この人!!!!
「ちっ、違!待て!よく考えろ!!正気に戻れ、相川!!」
「違わないよ。愛してる綾萌…」
「…っ!!」
み、耳元で囁くな!この馬鹿!!
「や、止め…ろ、この!!」
だから嫌だったんだ。こうなる事は予想していた筈なんだ。
アイツの挑発に乗ってこんな事引き受けるべきじゃなかった。
アイツのせいだ!アイツのせいで…!!
「お前のせいだ!早く助けてみやがれ、鷹峰(タカミネ)のバカヤロー!!!!」
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