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流石です母さん
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「ほら、お母さん6月21日のお母さんの誕生日にアレックと結婚するじゃない?でもやっぱり結婚したらアレックの両親とも仲良くなっておきたいのよ。だから向こうでアレックのファミリーと暫く暮らしてみようと思うの」
アレックとは最近母に出来たアメリカ人のボーイフレンドだ。
父が亡くなってから10年間、浮いた話もなく女手一つで俺を育ててくれた母にもようやく彼氏が出来たのだ。
その事に関しては俺は祝福出来る。祝福出来るのだが…
「結婚するなんて一言も聞いてないっ!!」
「え?あら?言ってなかったかしら??」
「聞いてないって!てか母さん、アレックと付き合いだしたのって確か1ヵ月位前の最近じゃなかったっけ?」
「そうなのよ、もう出会った瞬間にビビビっと来ちゃって、あぁ私この人と結婚するわって感じたの♪」
…貴女はどこの乙女ですか
「でね、結婚の報告とアメリカ行きを兄さまに報告してたら誘也を是非聖鳳学園に向かえたいって頼み込まれちゃってね」
「伯父さんが?何でまた突然??」
「聖鳳学園で誘也に水泳続けて欲しいって。兄さま、誘也があんなに好きだった水泳を急に止めてしまって、心配してたのよ?」
母の兄、つまり俺の伯父はとてつもなく金持ちだ。
伯父の家にはプライベートプールがあり、俺はよく伯父の家に遊びに行っては一日中水泳の練習をさせてもらっていた。伯父には子供がいなく、その影響もあってか俺は自分の子供のように可愛がってもらっているのだ。
「……母さん、俺、水泳は止めたって言ったよね?」
幼い頃、気管支の弱かった俺は3歳の頃から母の勧めで水泳をやっていた。
最初は静養の為とも分からず始めた水泳も、今では楽しくて仕方がない。
何より、個人競技なので俺には持ってこいのスポーツだと思っていた。
自分との戦いで自己新記録を出す度に高揚感が湧き、更に上を目指し自分を試せる感覚が好きだった。
けど、それももう中学で終わりにする…
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