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「…あ、おそ松兄さん…俺……血が出てる…なんで?」
カラ松兄さんは何故か冷静だった。
それに……。
「どうしたんだ?2人とも…血が付いてるし、俺も血だらけだし……何かあったのか?」
自傷行為の記憶はないようだ。
「か、ら…松……兄さ。」
出なくなる声を必死に出してカラ松兄さんの名前を呼ぶ。
「カラ松!!カッター離せ!」
「え?…あ……ヒッ。」
カラ松兄さんは刃物の恐怖を感じカッターを投げ捨てた。
「カラ松!大丈夫か?痛いとこあるか?」
「…左の…手首。」
「これ、トド松がやったのか?」
僕はおそ松兄さんの質問に首を縦に降る。
声なんて怖くてとっくにとんじゃった。
「カラ松……。」
おそ松兄さんは悲しそうな辛そうな顔をした。
僕にもその気持ちがわかった。
「おそ松兄さん?」
でも、カラ松兄さんはまるでわかっていないみたいだった。
「…ヒュッ……ヒュー、、、カハッ…。」
無感情であんな事をしていたカラ松兄さんが怖かった。
はじめてカラ松兄さんを怖いと思った。
それを止めようとするおそ松兄さんも怖かった。
僕の息は次第に浅くなっていく。
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