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「トド松…?」
弱々しく僕はおそ松兄さんを抱きしめる。
声なんてほとんど出ないはずなのに、伝えたくて必死に声を出す。
おそ松兄さんの声はなんとなく正気に戻っているような気がした。
「…あ……トド松…俺、俺……。」
正気に戻るのと同時にヤった事を思い出したのかおそ松兄さんは小さく震え出す。
「…お、そ松…兄さん……。」
伝えたくて、伝わって欲しくて。
「トド松……俺…ごめっ…俺、俺…。」
僕は自分が今出せる力を全て腕に乗せて、できるだけ強くおそ松兄さんを抱きしめる。
「トド…ま、つ…。」
「…わか、って…るよ……おそ松、兄さん……本当は…こんなこと……したかった、わけじゃ……ないよね……。」
「…あ…。」
僕は知っていた。
おそ松兄さんの好きな人を。
「…知って…た、よ……おそ松……にぃさ…ん、が……ずっと……僕の、こと、、好き……だったの……。」
そう。
おそ松兄さんの好きな人。
それは、
僕だったんだ。
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