アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
file2-8
-
「…おそ、松…にぃ、さん……きょ、う…は……少し、疲れ、ちゃ…った……だけ、だよね…?」
僕の声も体力も、もう限界に近かった。
それでも、ずっと抱え込んできたおそ松兄さんの苦しみに比べたら僕がおそ松兄さんに犯された事なんて半分にも満たない些細な事なんじゃないかって思えてきた。
「…今日……くら、い……泣いて…も、いい、んだ…よ?……おそ松兄さんっ…。」
僕は精一杯の笑顔でおそ松兄さんの顔をみた。
おそ松兄さんの目からは涙が溢れた。
僕を抱きしめて、おそ松兄さんは子供みたいに泣きじゃくった。
「あ、ごめ…ん、トド松…ごめっ……俺っ……こんなこと……ごめんっ…ご、め……うっ…うわぁぁぁぁあ!!!」
おそ松兄さんが正気に戻って良かった…。
僕ね…おそ松兄さんすっごく怖かったけど、やっぱり嫌いになんてなれないよ?
「ごめ……もう、絶対しないから……トド松…うっ……ううっ…ごめ、、うぁぁあぁぁヒック…ぁあぁぁ。」
だっていつでも、この暖かい手に救われてるんだから。
おそ松兄さんはやっぱりおそ松兄さんで。
僕達の長男なんだって。
どんなに酷いことされても、おそ松兄さんを嫌いになんてならないよ。
「…おそ松兄さん………いつ、も……ありがとっ………。」
右手でおそ松兄さんの頭をそっと撫でて僕は、今日何度目かの意識を手放した。
おそ松兄さん……
もっと早くに気付いてあげれば…よかった…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 25