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みんな同じだ
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「いって…」
目が覚めて時計を見れば
もうすでに昼を過ぎていて。
「あ…
あー、がっこサボっちまった」
数日前の事なのに随分昔のようだな。
「お前と俺の欠席届は出してきた
ありがたく思え、犬」
「お陰様で
傷も腰もすんげー痛みますどうもありがとう」
起きるなり嫌味かよ。
咄嗟にそう思ったが、そうでもないらしい。
俺の体は綺麗に拭かれ
傷口の処理も完璧にこなされていた。
「…昨日
お前なにかを諦めたな
そして俺を受け入れた」
…なんだ
意外と勘が鋭いんだな、コイツ。
「…別に
お前も言ったじゃねぇか
“お前が望んだんだろ”って
その通り
俺が望んだ
それの何が悪い?
てめぇもこうなることを望んだんだろうが」
だから俺を、犯したんだろ?
「……つまらん
こんなに容易く従順な飼い犬になるとは
もう犬のオモチャは飽きた
どこへなりとも好きにしろよ」
…やっぱり、てめぇもか。
てめぇも同じだ
ハルさんと
あの腐った家族と
おんなじように、俺を捨てるんだな、京。
「『ふざけんな
俺をこんな身体にしておいて
今更投げ出すんじゃねぇ』
…そんな言葉期待してんのか?
無駄だぜ、そんなもん
お前が俺を捨てれば
俺は楽になる
そして金輪際
他人との繋がりを求めることはない
俺は1人で生きていく」
「…そんなこと
できないに決まってるだろう
高校生が1人で生きるなどと…「できないなら」
1人で生きていけないなら
「死ぬだけだ」
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