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望んだ孤独
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「その怪我じゃ今日1日は安静にしておいたほうがいいだろう。
明日は学校行けよ。」
「お前はもう俺のゴシュジンサマじゃねぇんだろ?
聞く義理はねーよ。」
「最後の命令だからな、お前は必ず聞くさ。」
チッ
何にも知らないくせに、なに言ってんだか。
「それと、俺の荷物も元の部屋へ移す。
いいな?」
「もともとそっちが勝手に来たんだろ。
出てく時も勝手にすれば?」
「ハァ…
おい堕犬。
自覚がないようだから言っておくが、これはお前が望んだ孤独だからな。
俺は今最高にイライラしている。
だからお前が言う通りにあえて動いてやってんだ。
後で後悔して、泣きついて、縋り付いてくればいい。
俺はいつでもお前を歓迎するよ?」
は、
「…はぁ?
よくワカンねぇこと言ってんじゃねぇよ!
さっさとどっか行け、死ね!」
ガチャンッ
アイツに当てるはずの枕が、無様にドアに当たって落ちた。
俺が望んだ孤独?
後悔、泣きつく?
「わけ、わかんねぇ
なんなんだよ、腹立つ…!」
俺は壁を殴ると、脱力してもう一度ベッドに寝転んだ。
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