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メールの返事
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連絡先を交換してから、あれから一度も自分からは連絡しなかったし澄香ちゃんからも連絡はこなかった。
このまま余計な関係を持ちたくなかった俺はホッとしていたのだけど、それも長くはなかった。
『ミネくん、今日の放課後暇?』
それは連絡先を交換してから、一週間もたってない頃だった。
『ひまだよ』
「ってかえしちゃった……タツの彼女かもしれないのに……」
「でもタツって人は交換するのに何にも言わなかったんだよね?」
幸平がチョコを食べながらそう言った。
ダイエットはまだ続いてるらしい。
「でも、すごく機嫌悪そうだった」
「付き合ってたら堂々と連絡先きいたりしないと思うけどなあ」
「そうかな?」
「遊び行けばいいじゃん。付き合ってるのかどうか、きくのいい機会だし」
「うん……」
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。
幸平はあげる、と言って一握りのチョコを机の上に置いていった。
『じゃあ、一緒にカフェいこう!』
『いいよ』
『やったあ!デート楽しみ!』
「なっ……」
デート、その言葉にぎょっとする。
そして大きくため息をついた。
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