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朝からはじまりの合図をあげる。(一カラ)
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じわりと這い寄ってきた寒気に、ひとつ身震いをした。
薄く目を開けて横を見れば、布団は無惨に引き剥がされてかろうじて足元にかかってる程度で。
仕方なく僕はまどろみの沼から足をひっぱりあげて、上体を起こす。
すぐ左隣にカラ松の姿を確認。更に向こう側に寝ていたはずの兄弟達はすでにいなくなった後だった。
今日は僕とこいつが同着ビリのようだ。
カラ松はぐーすか大きく口を開けて、気の抜けた表情で寝こけている。
全く起きる様子がない。
「そんな無防備にしてて、いいの」
僕の前で、の部分は口には出さないでおいた。
何か反応するかと思ったら案の定何もなし。
はい、ゴミの言葉は届きません。クソ松のくせに。
なんだかむかついたから、勢いつけて立ち上がった。
「おい、クソ松」
ちょっとだけかかってた布団を完全に剥ぎ取ってやった。つーか寒くないの?よく寝てられるな。
綺麗な大の字を体で表現しているカラ松。腹チラは目の保養だ。わざわざ起こしてやってるんだから、このぐらいのいい思いしたっていいでしょ。
まぁこの程度じゃ足りないんですけどね。
カラ松に覆い被さって、まずは軽く唇を触れさせる。
角度を変えて、1回、2回。回数を重ねても目の前のこいつは動きもしない。
ペロリと唇をなめた。ゆっくり、湿らせていく。
「……っ」
息が上手くできなかったのか小さく息が漏れた。
その隙をついて中に舌を滑り込ませ、水音をたてながらその熱い口内を味わう。
「……!?んっ……」
ここまでされてようやく意識が浮上したらしいカラ松は、それでも何が起こってるかわからないようでただされるがままだ。
だんだん潤んできた瞳。目尻からひとすじ、涙が零れた。体を離すと、口の端から水の糸がひく。
真っ赤に染まった顔をすぐさま腕で隠して、乱れた息が整わないうちに絞り出されたカラ松の一言。
「い、いちま……何……して」
本当クソ松が。それはお前が考える事なんだよ。
僕は極力、自分にできる限りの優しさをつくして、笑いの表情を作ってやった。
カラ松が息を飲んだのがわかったから、多分ちゃんとできなかったんだろうけど、もうなんでもいい。
「おはよう」
おはよう、僕だけのカラ松。
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