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冷めた頭
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「はぁ・・・。」
一人暮らしをして一年がたつ。
県外の高校へ行く為に親は協力してくれた。家賃も親が払ってくれて、生活費はバイトで稼いで使っている。
こんなことしにこの県に、この学校に来た訳じゃない。
勉強でもしないと熊本の事を考えそうで怖い。
勉強道具を出してペンを走らせる。
一日くらいの徹夜なら余裕だ。
ーーーーー
ペンを止める。
時計を見ると朝の五時。
「一時間くらい寝た方が良いのか・・・?」
少し仮眠を取ろうと寝室に行く。
タイマーをセットして、ベッドに入る。
「はぁ・・・。」
壁が気になり、壁に耳を当てる。
隣は熊本の家。
ガタガタと音が聞こえる。
(起きてる・・・。)
雑音が心地よくて目を閉じる。
『・・・い。』
(何か喋ってる。)
『桃井。』
バッと目が覚める。
(何で・・・僕の名前を・・・?)
嫌な予感がしてこれ以上聞くのは止めた。
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