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☆バレンタイン☆ 5
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咲はラッピングしたチョコを持つ。
「あのっ、愁。あのね?」
愁の所に歩み寄る。
「…これ!チョコです」
スッと今、包んだばかりのピンクの包みを渡す。
「ありがとう!開けるのもったいないなぁ…」
「食べてくれなきゃ!」
咲が慌てる。
「うん、そうだよね。じゃあ、開けてもいい?」
「ど、どうぞ」
愁は丁寧にリボンをほどく。
「…すごいね!」
「いびつ…なんだけど」
ビスケットを砕き、溶かしたチョコと生クリームを混ぜて丸く固めたチョコボールが出てくる。
「そんな事ないよ。教えてもらったの?」
「…うん。先生の竹子さんは良いのに、生徒がこれじゃ…」
「そんな事ない。咲が俺の為に作ってくれたんだから、すごく嬉しいよ。食べてもいい?」
「う、うん…」
ちゃんと教えてもらった通りに作った。
でも、自信がない。
ドキドキしながら、愁を見た。
「美味しいよ!」
「…本当に?」
「うん。はい、あ~ん」
愁が1つ、咲の口元に咲の作ったチョコを持っていく。
「あ…」
咲は顔が赤くなった。
(あ、あ~んって…愁から!恥ずかしい、けど…)
わわわっと、慌てていると愁が首を傾げた。
(可愛い!)
思わずキュンッと、胸が高鳴る。
「咲?」
愁に言われて、口を開けた。
「あ~…ん」
チョコが入ってきて、口を閉じて食べる。
「…美味しい!」
「咲が作ったから美味しいんだよ。ありがとうすごく嬉しい」
愁が、嬉しそうに微笑んだ。
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