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2日目 4
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思いきって言った。
「生徒会のお手伝いをしたいです!」
「手伝い?」
愁も驚いていた。
「えっと…」
なんて言えばいいのか…少し深呼吸をして自分自身を落ち着かせた。
「まず、生徒会の事が知りたいです。雑用でいいのでお手伝いしたいです!」
愁は少し考えていた。
「…顧問の茉莉先生に聞いてから、かな」
そういうとスマホを取り出し、どこかに電話をかけた。
「…もしもし、颯人?茉莉先生と一緒に生徒会に来て欲しい。うん…」
電話を切った。
「少し待ってて。今、来るから」
「ありがとうございます!柏原先輩」
そう言うと愁が悩みながら言った。
「咲…出来たら俺のこと、下の名前で呼んで?」
「下の名前…ですか?」
正直、驚いた。
「名字が言いづらいと思って。あと、俺が呼んでくれると嬉しいから」
『嬉しい』と言われると、こっちが嬉しくなる。
(わっ…)
そう思っただけで顔が赤くなる。
ドキドキしてくる。
深呼吸して、どうにか落ち着かせた。
(えっと…)
「…愁先輩」
言った後に一気に恥ずかしくなる。
「はい」
愁は嬉しそうに返事をした。
(っ!)
ドッキンと高鳴る。
見つめられて目が離れられない。
その時、トントンッとドアからノックの音がした。
「愁、連れて来た…」
颯人と茉莉が入ってきた。
「ん?今、まずかったかな?」
茉莉が呑気に言う。
「いえ?颯人には少し言ったのですが、咲に生徒会の雑用をしてもらおうと思って」
「良いんじゃない?」
「茉莉…なんにも考えてないよな」
「いやいや、颯人そんな事ない。現に会長、副会長しか決まってないから雑用は必要だ」
「茉莉が動けばいいと思う」
「いや、俺は颯人の上か下にいる時しか機敏に動…」
「茉莉、うるさいっ!」
茉莉は颯人に蹴られた。
「痛っ!颯人…優しくして」
「自業自得」
ツンッと颯人は顔を背けた。
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