アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
敵と味方の見分け方25
-
生徒会室にある椅子に座って軽くうずくまる。
手足の先端から全身まで力が抜けたようにふわふわする。
視界が揺らいで定まらない。
さっきまで我慢していた呼吸を好きなように吸う。そうすると自然と呼吸が深くなり、そして荒くなる。
くそっ...変なモノ飲ませやがって。
いつまで経っても収まらない下半身のコレはどうしたらいいんだよ。
「大丈夫か?」
突然ドアが開いて、丸地が覗いてきた。そのことにより、内側から鍵をかけ忘れたことに気づく。
「入ってもいいか?」
入るよう促すと丸地は「お邪魔します」と言ってそろそろと入ってきた。恐らく人生初の生徒会室なんだろう。
「そこ鍵かけてくれ......はぁ...何しに来た」
「水、買ってきた...」
そう言うと丸地は机にポンッとそれを置く。
「悪い...助かる」
丸地は何も言わない。
気まずい空気が流れた。
俺の乱れた息の音だけが室内に響く。
そのあとは、丸地が何か言って来て、二言、三言交わした気がするが、あまりよく覚えていない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
52 / 64