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Act.5 ハイソックス
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白いハイソックスに憧れたのは中学生の時でした。ふくらはぎの真ん中ほどまであるあの白い靴下を見てドキドキとしていました。
眩しかった、あの思い出。
今この瞬間に違う思い出に取って代わろうとしています。
自分の恰好は自分では見えません。だから、極力考えないようにしないといけません。
「白い靴下って、ここまで厭らしいものなのかな。裸に白いソックスってなんだか、新鮮。将生、ハイソックス脱ぎたい?俺はこのままでもいいかなと……」
「香月さん、靴下脱ぎたいです」
そうお願いすると、するっと引き剥がされ下半身は怪しげなスカーフの巻きついたところだけどなりました。あれ?かえって情けないかもしれません。
香月さんは、来ていたシャツをするりと脱ぎ捨てます。
露わになるその身体にドキドキします。あの鎖骨……舐めたいです。
あ、僕……もう後戻りできない世界にいますね。はい、無理ですね。
ギッと音を立ててベッドがしなります。それだけで緊張します。怖くて緊張していた頃とは違います。つい期待して……ん?何を?あ、これ正常なのかな??
顎をくいっとあげられて深く深く口づけられました。呼吸ができなくて頭がくらくらします。もう何でもいいので早く身体中を埋め尽くして欲しいです。
起き上がり身体をかがめて、膝立ちになっている香月さんの身体の中心を口に含みました。ゆっくりと奥まで咥え込んで、舌を使って丁寧に舐めとると優しい声が聞こえました。
「将生、上手になったね」
ウイッグの上から頭を軽く押さえてくれる香月さんの手が優しくて、もっと気持ちよくなって欲しくて……。
「いい子、もうそこまでにしとこうね」
そう言って顔を上げさせられました。
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