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Act.13 オリーブオイル
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「あ、写真!パッケージ用の写真はもう終わったのですか?」
「もちろん、すっごく可愛い顔のやつ撮れたよ。ほらね」
見せてもらった写真には、気持ちよさそうに眠った僕。あの……これ完全に寝てますよね?結局、眠った後に撮ったんですね。でしたら、それまでの撮影は何だったのでしょうね。
あれ?これ……この写真の僕は何か薄く色のついた液体をまとっています。
「あの……これ…何のパッケージですか?」
ちょうちょうだとか、シャクトリ虫だとか、変なものいろいろ使って撮影してましたが、こんな色の液体見覚えありあません。
「ああ、これは新しいラブローションね」
ナメクジのやつですね、だからかなのですね、身体にキラキラした薄い黄緑色の液体かかっているのですね。
「この液体変な気分になるやつですよね」
「違うよ、だって全部ユズが試作品使っちゃったでしょう。まだ試作段階だから、あれで渡されたの全部だったんだよね。だからそれはオリーブオイル。ほらこれ、キラキラ感があるだろ?ね?」
確かに昨日、全身にくまなくかけられました。あれ、試作品だったのですね。人体実験でしょうか、試作品そんなにかけては駄目ですから。
それより僕は、何かけられているのでしょう。オリーブオイルの上から黒みつですね。もう上手にお料理できましたって……そんなレベルです。
「兄貴、おしゃべりその位にしといてくれる?これからは俺と将生の甘い時間だからさ」
香月さんがぐっと引っ張ると、つるんと滑ってベッドの上にぽふんと落ちてしまいました。
「んんっ、将生ぬるぬるしてて……なんだか良いね」
それかけたの香月さんですが。脇腹を指先で撫でられ背筋がぞくそくとします。
「香月さん……」
「将生、そろそろ俺だけ見てくれる?」
上から乗りかかるようにして押さえられました。視界には香月さん以外何も見えません。
「俺は?ユズ、貸してくれるって言ったよね?」
「やっぱり駄目だな、さっきの話は無し。俺のストック全部あげるよ、連絡先後で渡す。だからこの子だけは駄目だな」
きゅんってしました、男の子ですがもう乙女モードです。手を伸ばして身体をぴったりあわせると、ぬるっと滑って……あ、気持ちいいです。
黒みつを舌先で舐めあげられて「ん……あぁあ……つ」と、声が出てしまいました。
これ癖になったらどうしましょう???
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