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2回戦!
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「…っひ…!、ぅ…ぁ」
「ほらほら、もっと頑張ってくんないと、いつまで経っても始まんないよ?」
(こいつっ…!くっそ腹立つ…っ
ていうか、俺はなんでこんな目に…!!)
────1時間前。
「そろそろ着く。」っと。。
要に返信をしながら信号が変わるのを待つ。
大きめのフードのパーカーに、ジーンズ。
顔が影になっていれば誰かに遭遇しても、気付かれにくいだろう。
信号が変わり、人混みをくぐり抜けていくと、曲がり道の3番目の角に、ホテルを見つける。
そうして、俺は気を引き締めて、今。
本日の戦場の前に立っている。
駅前の、歓楽街のホテル。
まあ、いかがわしい方のホテルだ。
ネオンの看板で飾られたそこは、景色に溶け込ませるため外観こそ普通のホテルだが、入るとそこは事後のカップルまみれである。
影でキスしているのはまだいいが、
明らか彼女の反応がおかしいものもある。
何をつっこんで、何がどうなってるのかは知らないが、
周期的に小さく声を漏らしながら、女がビクビクしているのを見れば、大体の野郎は検討がつくでしょうね。
はい。
まあ、こういう面では常識的な考えを持っているので、
プレイを公衆に晒すのはちょっとな…。
と思いつつ、横目でちらりと見、スルーしてその男女の横を歩いていく。
しばらくすると要から指定された部屋が見えてきた。
深呼吸をして、ドアをノックする。
が、開く気配がない。
仕方なく、ドアを引いてみると、開いた。
携帯で連絡をした時、要がフロントに取り合ってくれていたのだろう。普通、ラブホのドアは自動ロックなので、
開かないはずなのである。
警戒しながら室内に入ると、バスルームから、シャワーの音が聞こえた。
要はどうやら、シャワーを浴びているらしい。
「はぁ…。」
ひと段落つき、ベッドに腰を下ろす。
今日はどうもモチベーションが上がらない。
ヤる気になれない。。
金が貰えるわけでもなく、自分が上に立ち優越感を覚えるわけでもなく、気持ちいいことにはいいのだが、、。
そこに辿り着くまでの痛みが記憶に強く残っている。
何より脅迫されているのだから、
〝好きで抱かれている〟わけじゃない。
少しでもモチベーションを何とか上げるために、
AVでも見ようかとテレビをつける。
ラブホのテレビは常時AVが流れている。
普段、AV自体をそこまで見ない。
興奮しない訳では無いのだが、、。
なんかわざとらしい女優の演技を見ていると、
若干萎えるのだ。
『ん、あっ、、やぁっ/////みないれぇっ、…』
「し、視姦、モノかよ…」
キュゥっと、熱くなるのを感じる。
この間の、を思い出してしまった。
情事前からこんな風になってしまっていたら、要に馬鹿にされるに決まっている。
トイレはシャワールームと併設されているし、
冷蔵庫に氷は無いだろうし、
AV消して、静かに布団でうずくまって、
治まるのを待つか…手っ取り早く、、ぬ、抜くか…。
でも、この後、や、られるだろうし……
ど、…どうし────
「…何見てんの?」
「うわっっ!!!びっ、びっくりした…」
いつ出てきたのか知らないが、ボクサーにTシャツ1枚の要が立っていた。
水に濡れストレートっぽくなった彼は、相変わらず格好良かった。
でも、やはり誰かに似ている。
彼は俺の横に腰を下ろすとじっと画面を見つめた。
俺はバレないように、そっと膨らみを手で抑え、隠す。
要がぼそっと呟いた。
「AV…」
「そう、だけど…?」
「視姦自慰モノ、好きなの?」
「え、い、や。。別に好きってわけじゃ…」
「へぇ…」
要はじっと俺の顔を見つめてくる。
「な、…」
「じゃあ、これなに?」
「──ッ!」
俺が抑えつけていた左手を、グイッと引き上げ、
押し倒される。
「こんなんなってるけど。?」
羞恥に、自分でも顔が真っ赤になるのが分かった。
そんな俺を見て要は、恍惚とした、意地の悪い笑顔を浮かべ、優しく甘く、俺の耳元で囁いた。
「じゃあ、今日はこのAVのまねごとでもしよう?…」
そして、彼のそう言い放った唇は静かに、
俺の口元に落とされた…
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