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バラさない代わりに…
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「…へ?」
今七海の視界に写っているのは白い天井と自分を見下ろす要の姿。
どうして…押し倒そうとしたのは自分なのに…!
俺は要を押し倒そうと…!!!
「…っなん、で」
すると要が声を発した。
そして笑顔で、こう言い放った。
「…ねぇ、これってさ九ノ瀬君だよね?」
「へ、?」
視線を彼の顔から、彼の手へ写す。
彼の手にはスマフォがあり、そこには自分の創設したサイトが写っていた。
「う、そ…なん、で…?」
今まで1度たりとも見つかったことが無かった。
バレたこともなかった。
それを要は探り当てた。
自分が死んでも学校の人にバレたくない秘密を、
「で、これは九ノ瀬君なの?」
俺がこんなに挙動不審なのに、…分かってるだろうに、
聞いてくるなよ…!
ただひたすらこれが嘘だと願う。
だが、どれだけ願ったところで現実をねじ曲げることは出来ない。
「…?九ノ瀬君じゃないならクラスの女子に教えとこ、
このサイト」
「や、やめて!それ、俺だから!…」
そんな事をされるなら真実を告げた方が楽だと、そう感じてしまった。
「ふぅん…でも、俺はいつだってみんなにバレせるよ?
九ノ瀬の秘密…」
それもそうであろう。こんな重大な秘密を知られた時点でいつ自分がクラスにいられなくなるかも分からないのだ。
「…頼む、何でもいうこと聞く、から…この事は言わないで…要は何が目的?何がしたいの?金とか?殴らせろとか?ほら、好きなの指示しろよ…!」
ムキになって八つ当たりするように叫ぶ。
彼は俺の横暴な態度に怒っているだろう。
こんな事言っても、きっと明日にはクラス中に俺の噂が流れているんだろう。
「…何でもいいの?」
「あぁ、何でもいいよ」
そうだ、それで口止めできるなら何でもいい。
なんでもいいから…!
「じゃあ…七海って呼ばせて
あと、」
「へ、?七海って呼ぶくらい普通にいいよ、あと?」
何故か要が間を開ける。軽く息を吸い、こう言い放った。
「俺の…
…性奴隷になって?」
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