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「……では、業務終了後、第一会議室でお話しますので、来てください」
「今、ここで話さないんですか?」
会議室を使うくらい、長くて深刻な話なんだろうか……。
俺、一体何をしたんだ。
業務終了までの間、彼の口からどんな失態を知らされるのか気になって、仕事が手につかなかった。
やっとの事で仕事を終えて、第一会議室に顔を出すと、部屋の奥の一番端の席に彼が座っていた。
「すみません、お待たせして」
「いえ、ご足労ありがとうございます。どうぞ、そちらに」
穏やかに微笑みかけてくれて席を勧められたので、一礼して着席した。
「あの、それで先ほどの件なのですが、理由をお伺いしてもよろしいですか?」
「……はい。実は」
何を注意されるのかドキドキしながら彼の顔を見つめる。
「あなたの事が好きです」
「……は?」
「いつも一生懸命に、前向きに頑張る、柘植さんの事が好きなんです」
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