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よつばに俺のロンTはデカすぎたようで裾が脛まであった。
体の傷痕を見て悲しそうにしていたから肌が隠れるのは好都合だろ。
床に座り込み足の間によつばを座らせてはちみつ色の髪を乾かしていると小さな頭がコクコクと揺れ始める。
「おーい、よつばー?寝るなよー」
顔を覗き込んで見れば瞼は半分以上閉じていて眠ってしまうのは時間の問題だ。
さっさと乾かして今日は寝かせるか。
「ちょっと風強くするぞ」
風力を一番強くするためにスイッチを切り替えようとすると
-きゅるるるるるぅ-
聞き覚えのある音が聞こえた。
足の間でさっきまで船を漕いでいた音の演奏者様はばっと腹を抱えてぷるぷる震えている。
そのままゆっくりと振り向き真っ赤な顔で俺を見上げて、恥ずかしさに耐えられず俺に突進してきた。
「ぅおっ…!」
思ったより勢いが強くそのまま後ろに倒れ込んでしまう。
こいつは腹が鳴ったくらいで恥ずかしがりすぎだ。
でも、俺の上に乗っかって何故か楽しそうにしているよつばを見ると俺も何故か面白くなってしまって
「ぷっ…はははっ!お前ホント忙しい奴だな?見てて飽きないよ。」
まだ少し濡れている髪を指で梳くと気持ちよさそうに微笑むよつば。
こいつといるとなんだかとても暖かい気持ちになる。
ずっと一緒にいてやりたい。
そう思いながらしばらくの間寝転がっていると
-ぐうぅぅぅぅぅ-
よつばの腹が本格的に飯を食わせろと催促してきて
「ははっ…すげぇ音。よし、さっさと乾かして飯食うか!」
上に乗ってるよつばが転げないよう抱きしめながら勢いよく起き上がる。
よつばはまたあの下手くそな笑顔で頷いた。
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