アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
50
-
よつばの唇が当たった場所をスッと撫でて固まってしまう。
あれ、待て、これどーすればいいんだ?
頬とはいえキスってこんな日常的にするもんだっけ?
1人で悶々としているとクスクスと笑い声が聞こえて、笑い声の出どころを睨みつける。
「…美咲…お前か…!余計な事教えやがって…」
「ちょっと怖い顔しないでよ〜。僕は言葉で伝えられない分行動で伝えないとって言っただけだよ?」
「…チッ…着替えてくる」
「いってらっしゃーい」
部屋を出る間際ちらっとよつばを見ると少し不安そうな顔をしていた。
俺が美咲を睨んだことでよつばが自分のせいで美咲が怒られたって自分を責めるかもしれない。
戻ったら確認しないとな…。
いくらよつばの顔が整っていたとしてもさっきのは明らかに動揺しすぎた。
自分らしくない行動に少しだけ違和感を感じる。
部屋に入るといつもとは違うベッドが目に入る。
よつば用に枕代理で並べられたクッションと話すのに使っていたらくがき帳とペン。
そういえば…
誰かと泊まる事がなくなって忘れてたけど、俺は昔から家族以外の人間がそばに居ると何故か落ち着かなくて眠れない。
例に漏れなく美咲もそのうちの1人だ。
いくら幼馴染みでも、布団が隣同士くっついているだけでうまく寝付けない。
同じベッドに入ろうものなら俺は一晩中眠れずずっとそわそわしてるだろう。
朝美咲が言ってたのってこれか…。
他人がいると満足に眠れない俺が他人と同じベッドで寝ても隈一つできないなんて
なんでだ…?
らしくない事ばかりで違和感しかない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
51 / 51