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※前のページが途中で終わっていたので書き足しました。
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よつばがここに住むと決まって、飯も作らずに抱きしめる。
そろそろ飯を作ろうと思ってよつばを離す。
待てよ…そういえばこいつ…
「どれくらい外にいた?」
服の裾を掴んできょとんとしているよつばは、空いている手の指を3本立てた。
ってことは3日風呂に入ってねぇのか。
…やべ、普通に抱きしめちまった。
なんか意識し始めるとよつばの服の汚れもボサボサの髪も若干漂う臭いも、全てが気になる。
ダメだ、飯の前に風呂入ろう。
「ごめんな、よつば。飯の前に風呂はいらねぇか?」
何気なく裾を掴んだままのよつばに声をかけると勢いよく抱きついてきてぐらっと揺れる。
地味にカウンターに腰をぶつけてじんじんするそこを抑えながらよつばを見下ろすと何故かぷるぷると震えていて
腰のあたりがじめっとしてくる。
風呂が怖いのか?
「風呂で何かあった?」
俺の服を濡らしているよつばの頭を優しく撫でる。
こいつは他に何が嫌いなんだろう。
何が怖いんだろう。
何が好きなんだろう。
一緒にいると決めたからにはもうよつばが傷つかなくてもいいようにしたい。
よつばの中に染み付いた恐怖を無くしてやりたい。
音も出さずに泣くよつばの頭をなで続けながら少し腕の力が緩んだところで小さな体を離す。
それだけの動作にもびくびくとするよつばにまた心臓が痛くなった。
「そのままだと衛生的に良くねぇからさ、入らねぇか?」
目線を合わせると突進するように抱きついてきたよつばを受け止める。
肩に顔を押し付けながらいやいやと首を振られる。
よつばが泣いている以上会話はできない。
なら、よつばの風呂嫌いを直すしかない。
「じゃあ一緒に入ろう。それでも怖いか?」
ぴくりと肩を揺らして、ゆっくり顔を上げたよつば。
さっきから泣いているからか目が赤くなっている。
ちょっと硬いけど近くにあった紙ナプキンで拭こうとして腕を伸ばすと大袈裟に肩を震わせてよつばの小さな体が後ずさった。
その行動に何故が苛立つ。
俺の事信用してくれたから住むって言ったんじゃねぇのかよ。
よつばに怖がられた事にもムカつくけど、よつばにこれだけ恐怖を植え付けた親が1番ムカつく。
苛立つ気持ちを抑えながらよつばを怖がらせないようにゆっくり手を伸ばした。
でもよつばは目をギュッと瞑って後ずさる。
「よつば」
俺は絶対お前を傷つけねぇから。
「大丈夫だから。痛い事はしねぇよ。約束する。だから、おいで。」
伸ばしていた手を引っ込めて、今度は両手を広げる。
俺から行ってダメならよつばが来い。
俺の言葉によつばはゆっくり目を開いてからまた突進するみたいに抱きついてきた。
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