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言葉にできない心の痛み
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太陽と過ごすようになってしばらくたった頃、副会長が気になる情報を持ってきた。
親衛隊が、太陽に"制裁"と称したいじめを行っているらしい。
それを聞いて、俺はあることを思い出した。
篠宮が、最近は俺の前に姿を現さなくなっていたのだ。
──やっぱり、あいつも他の奴等と同じ。
俺に取り入るために、俺に近づいた奴をいじめるような奴なんだ。
胸の奥が、ちくりと痛んだ。
その感情が何なのか、その時の俺にはまだ分からなかった。
太陽は平気なふりをしているが、親衛隊や彼らに協力する運動部の生徒達から毎日のように暴行を受けているらしい。
太陽は俺を投げ飛ばすくらいには強いが、それでも大勢から暴行を受け続けるうちに、だんだんと傷が増えていった。
俺の怒りは、親衛隊、そして彼等を主導している篠宮に向かった。
最近、篠宮が頻繁に怪我をするようになったことになんて、全く気づかなかった。
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