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紗智の日記 7
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3月8日
龍樹様が卒業してしまった。
隊長は一緒に高等部に進学するから、二年生である僕がお祝いの言葉を言った。
今までこういうことはずっと隊長がやっていたから、始めて任されてすごく緊張した。
上擦った声で卒業おめでとうございます、と言うと龍樹様が小さく笑って柔らかい笑顔でありがとう、と言ってくれた。
その瞬間、ずっとドキドキしてた心臓の鼓動が一段と早くなって、顔も真っ赤になっていたと思う。
親衛隊の活動で忙しくてあっと言う間の2年間だったけど、明日からそれがなくなると思うと、なんだか不思議な気分になる。
高等部に上がってから親衛隊の活動に専念するために今のうちに勉強頑張らなくちゃ。
2月1日
龍樹様の誕生日パーティに行けないことがすごく悲しい。
パーティは高等部の親衛隊が開いてるから、当然だけど中等部の生徒である僕は参加することができなかった。
高等部の親衛隊は中等部よりずっと規模が大きくて、いろんな人の親衛隊がみんなで集まったりもするらしい。
早く高等部に上がりたいな。
パーティには行けないけど龍樹様の誕生日を祝いたくて、小さなケーキを買って食べた。
ちゃんと、お誕生日おめでとうございます、と言うのも忘れずに。
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