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大切な友人
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ソファーに腰掛けると、俺は小さく息を吐いてから口を開いた。
篠宮の日記をテーブルの真ん中に置き、太陽に目で促す。
太陽は怪訝そうな顔をして日記を読み始めたが、読み進めるにつれてその表情は段々と曇っていき、やがて涙を堪えたような顔で思い切りテーブルを叩いた。
俺が階段から落ちた篠宮を罵倒した時と同じかそれ以上に怒っている太陽の表情に、一瞬口を開くの躊躇ったが、あの時と違って太陽は何も言わない。
俺が謝ろうとしていることを分かっているから、何も言わず俺の言葉を待ってくれているのだろう。
太陽への恋心は勘違いだったが、太陽は間違いなく俺の大切な友人だ。
俺は、太陽の優しさに感謝し、静かに自分の想いを口にした。
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