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初恋〜皇雅side〜
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side:皇雅
俺、矢吹皇雅は金持ちのお坊っちゃん達が集まるこの学園では数少ない不良だ。
不良、といっても外見だけで、別に喧嘩が好きなわけではない。
だから不良クラスと言われるF組の奴らとも関わらないようにしているのだけど。
なぜか向こうから何度も喧嘩を売ってくるため、仕方なく買っていたら、いつの間にか「A組の一匹狼」と呼ばれ有名になっていた。
F組の奴等には毎日喧嘩を売られるし、一般生徒は俺の外見と噂を恐れ、俺に近寄ろうとしない。
俺には一人も友達がいない。
俺はちょっと見た目が怖いだけの普通の高校生なのに。
そんな俺に初めて出来た友達が、同室になった転校生、太陽だった。
太陽は、根暗そうな外見とは裏腹に、明るく真っ直ぐな少年だった。
誰もが恐れて近づかない俺に物怖じせずに、「今日から友達だからな」と言われた瞬間、俺はそれまで一度も感じたことのなかった高揚感を感じた。
これは恋、なのか……?
その日から、俺はちゃんと学校へ行き、授業に出るようになった。
何かというと太陽の元へやってくる生徒会の奴らは少し気に入らなかったが、太陽と過ごす学校生活は楽しかった。
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