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大切な話
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どうせ明日から休みだしいいか、と思い学校をサボって部屋で過ごしていた金曜日。
自分で作るのは面倒くさいから食堂に昼食を食べに行こうと思い部屋を出た瞬間、俺とは逆に部屋に入ってきた誰かと正面からぶつかった。
今は授業中のはずなのに誰だ、と思い顔を上げると、そこには生徒会長、伊集院龍樹が立っていた。
それだけでも驚くことなのに、なんと会長は、目からボロボロと涙をこぼしていた。
思わず目を見開いて凝視してしまったが、「太陽と二人で話したいことがある」という言葉を聞いて、何か大切な話なのだろうと思い、茶を入れてくる、と言って席を外した。
キッチンに立っていると、リビングのテーブルで話している二人の声が少し聞こえてくる。
最初は聞くつもりはなかったのだが、やはり聞こえてくると聞きたくなってしまうもので。
その声に耳を澄ます。
聞こえてきたのは、耳を疑うような内容だった。
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