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強制的女装男子高校生の悲しい現実 と 自主的男装(腐)女子高校生の嬉しい現実
続・ 日本犬系不良(?)先輩君、いつもの屋上で side 柊
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「え......? 何が?」
「真祈、見なくて、......あ、もう見ちゃったか。あれだよ」
「――ょっと、暖先輩、可愛いのと語り尽くしていたいのは分かりますが二人にバレてしまったのでこの話題はまたいつか。あと、のn......じゃなかった。深為先輩、疑貫先輩に『あれ』呼ばわりされてますよ、僕達」
「可愛いね、睡ちゃん!! このCPはもう神が作りたもうたCPなんじゃないかと錯覚しても良いんだよね! これは私達が無事にクラスに戻れたら冬端ちゃんに報告しなくちゃね!! はっ......、バレていたか!? ......もう、真祈ちゃん程可愛くは無いですが可愛い後輩達を『あれ』呼ばわりするなんて、柊ちゃん先輩も随分と酷いですねー?」
本当にこの二人は......。
「腹黒な子と裏がある猫被ってる子には言われたくないなー」
「何言ってるんですー?」
「ったく、これだから自分のことにさえ気付けていない無自覚が」
「それは真祈ちゃんもなんですけどー? 柊ちゃん先輩?」
「何言ってんの、真祈は暖みたいなもうとっくのとうに壊れた子じゃないから」
「..................うーん、何か少しずつ抉じ開けられてるような、トラウマを」
『トラウマ』ねぇ。
それは、まだ真祈の方が俺から見て重症に感じるんだけども?
「――って、疑貫先輩!! 授業を抜け出してきた理由が『アレ』なんでしょう。いつもの。なら、キチンと活動して下さいよ、疑貫先輩はそれでも委員長なんですから」
「それは、『睡も』でしょう? 睡だって人のこと言えないじゃんかー?」
「そうなんですけど、疑貫先輩は委員長なんですよ!! 立場の違いっていうものが有るんです!!!! もうそろそろ自覚して下さい!!!!!!!!!!!!」
「えーでもー」
「『えーでもー』じゃなくて、真祈先輩と戯れているだけじゃ困ります! どんどん僕達に仕事が嵩んでいくんです!! 仕事して下さい!!!!」
「............」
やっぱり睡って、おかん気質だよねー。
「無言で、疑貫先輩の胸元にいるポカンとしている真祈先輩の頬っぺたをぷにぷにするなぁ!!!!!!!!!!!!」
「............」
「だから、無言で、疑貫先輩の胸元にいるポカンとしている真祈先輩の頭を撫でるなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
「いやだって、真祈が可愛くて、つい」
「畜生......!! 疑貫先輩が羨ましい!!!!!! 僕もそういう微笑ましいのを真祈先輩とやりたい!!」
「睡はもう無理でしょ、暖と一緒いすぎて暖と一緒にいるときはいつも警戒されかかっているんじゃん」
「聞きたくなかった、辛い現実を突き付けられた............!!」
そんな睡の慟哭を聞いてしまって、一気に睡が哀れに思えてきた、というのは心の内に置いておこう。
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