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「アーネストさん?」
「ルイ⁈」
本格的に日が昇り身体が悲鳴を上げていた
ルイが目の前にいる。
その事に世界の動きが止まるほど驚いた。
「どっ…どこにいたんだ⁈」
「ごっ…ごめんなさい…」
俺の怒鳴り声に金色の目を彷徨わせた。
「どうして、外に出た?」
「アッアーネストさん…居なかったから」
「…探してたのかい?」
「…ごめん…なさい…」
「俺こそごめんね…寂しかったよね」
震えるルイを抱きしめた。
力なく垂れ下がっていた腕が、首に回される。
怖かったに違いない。
一人で俺を探して、知らない街を歩いて…
なのに俺は、怒鳴ってしまった。
辛い思いをさせたのは俺なのに。
「ルイ…家に帰ろうか」
ルイが腕の中で頷いた。
「アーネストさん…手…繋いだら…ダメ?」
「ルッ…いいよ、いいよ繋ごうか」
なんて威力だ⁈
上目遣いに『ダメ?』なんて言われて断れる男性がこの世に存在するか?
いやいないだろう
俺の右手を申し訳なさそうに小さな手で握った。
「アーネストさん…あのね…起きたらいなくて…また、一人になっちゃったかなぁって…思ってたんだけど…いつもはそんなに…悲しくならない…けど、今日はね…ここが痛くて、ギューってなって…」
ルイが一生懸命に話す。
ルイが“ここ”と言って示したのは胸だった。
俺と同じどこ
ルイがいないってわかって胸が痛くなった
ルイは多分、気付いてないけどそんな些細な事に俺は幸せを感じる
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