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「ルイ、この前も言ったでしょ?もっともっと俺の事を必要として、ね」
「必要…」
ルイがまた泣きそうな顔をした
自分が護られる側にいた事がないルイ
自分を求められた事がないルイ
「僕は…アーネストさんが…必要です…」
「ん、よく言えました」
「なでなで…して?」
この可愛さは本当に無意識なのか⁈
なでなでって…
「いいよ、おいで」
こんなに余裕ぶったって結局はルイにティースプーン1杯ぐらいの余裕を全部持ってかれる
ルイの柔らかい髪に指を通しながら思う
「ルイ、友達欲しいよなぁ」
「友達…?」
「うん、一緒にいて楽しい人だったり安心する人だったり」
「楽しい…安心…シャルさん、僕と友達…へへっ」
シャル…だと?
あまりにも可愛く笑っているから何も言えないのがもどかしい
そうか…シャルといると楽しいし安心なのか…
じゃぁ俺はどうなるんだよ
ルイのとったらシャル以下って事?
なんか…ムカつく
「俺は?俺よりシャルの方がいいの?」
なんて、大人気ない質問だろう
シャルの方がいいなんて、自分を傷つけルイを困らすだけなのに
俺が余裕をなくしてどうする
いつだってカッコイイ、アーネストさんでいたいのに
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