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美しさの違い
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「でねー…ってちょっと聞いてる?」
「聞いてる、聞いてる」
今日は昨日のルイの可愛さを存分にシャルに聞かせていた。
「あっ後…本当はやなんだけどさぁ、シャル今日は俺の家で夕食を食べよう」
「なんでまた」
「ルイが、シャルとも食べたいって」
「まじかー!それは嬉しいなぁ」
シャルの喜びように溜め息をつく。
本当は、本当はルイと二人っきりが俺にとって一番幸せなんだけどさ
ルイのためだから我慢
「シャルは友達だよ?俺は特別だけど」
「は?」
「シャルに触れてもなんとも思わないからね、ルイは」
「…何、お前俺に嫉妬でもしてんの?」
「なっ…な 何笑ってんの」
目の前で肩を震わせる友人を睨む
嫉妬だけど、何
当たり前じゃないか、ルイが他の男に会いたいって言ったんだ
嫉妬しないわけが無い
「まぁ、そういう事だから」
「ん、わかった」
まだ目に涙が滲んでるシャルに腹いせの蹴りをお見舞いしてから俺は自分の持ち場に戻った
最近仕事が早く感じてる
まぁ、残りの30分くらいはノロマに進むんだけど
仕事に遣り甲斐を感じてるのではなく、家に帰ればルイが待っている事に時間が早く感じるのだ
1分1秒、ルイとの時間は無駄にできない
ルイの…人間の一生は短い
俺とルイが得ている時間は違う
俺の1時間がルイの1カ月なのだ
ヴァンパイアとして生まれてきた俺の宿命
愛した人は、いつだって俺を置いていく
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