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首元を舐められ悪寒が走る
荒い息遣いに嫌気がさす
どうして、こんな状況に自分が存在するのか
「やめてください」
「ふふっ…ここまできて止められるわけないよ。私はね君が私の下で働くようになってからずっと想っていたんだ。何百年もこの時を待っていた」
興奮しているのか、目がいつも以上に光る
ただ、そこに力強さは見当たらない
欲望に飲まれたヴァンパイアの目
美しいものに取り憑かれたヴァンパイアの目
そうやって朽ちていった者を何人も知っている
シャツの裾から手が入り、肌を撫でる
「やめてください」
「やめない」
「お願いです、俺は貴方の気持ちには答えられません」
できるだけ冷静にものを伝える
自分の怒りで自我を失えば、必ず血の匂いを身体に染み付ける事になる
そうなれば、ルイに嫌われてしまうかもしれない
ルイを哀しませてしまうかもしれない
それだけは、絶対に避けたい
俺はここで、コイツに何をされようと構わない
犯したいなら犯せばいい
感じもしない胸を何度も愛撫される
「上官、俺は貴方との関係を壊したくないんです」
「もう黙りなさい。君は可愛く鳴いていればいい」
「はっ…」
「何が可笑しいんだい?」
つい漏れた笑いに反応する上官を睨む
シャツは既に脱がされていて、肌に舌を這わせられる
「俺は鳴きませんよ」
「ほう…」
「俺は鳴かせたい側なんです」
自分が何かに支配されていく感触が確かにあった
取り戻さなければ俺は自我を失いコイツを殺してしまう
それでも、いい気さえしてきた
「君、目が…」
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