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幸せな時間
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家に帰ると疲れていたのかルイは俺の腕の中で寝息を立ていた
「ねっちゃった…」
ここまでくるのに時間はいらなかった
たった数日の間にお互いを欲して、お互いを傷つけた
「これから、いっぱい甘やかしてあげるからね」
ルイの目元にキスを落とす
少しだけ柔らかくなったルイの表情にまた頬が緩む
「で、シャルは何しに来たの?」
「え…や…その…」
俺たちが帰ると家の前にシャルが立っていた
ヴァンパイアは招かれないとその部屋に入る事はできない
そのため、勝手に来たシャルは待ちぼうけしていたわけだ
「ルイスくん…大丈夫か?」
「シャルが知る必要がある?」
「…」
「はぁ…嘘。大丈夫だよ、今寝てる」
シャルのためにコーヒーを淹れる
「本当に…昨日は悪かった…悪いのは俺だけだしルイスくんの事は責めないであげてほしいんだ」
シャルの事は怒ってないし、そこまで気なしてはない
それに、ルイ自身シャルに責任があるとは一言も言っていないのだから
暗い顔のまま俯いている
「コーヒー、冷めるだろう」
「あっ…あぁ」
それでも、俺とは目を合わせようとしない
コーヒーにも手をつけずに視線を彷徨わせている
「お前とルイがキスしてんの見た時俺たちまだ付き合ってなかったし、血も吸った事なかったんだ。だから、俺がお前からルイを奪ったって事」
「は?」
「だから、お前に悪かった事なんてないの」
「…」
シャルはそれでいいのか?なんてブツブツ言っているが気にせずにコーヒーを押し付けた
「わざわざ淹れてやったんだ。飲みなよ」
「あっあぁ…ありがとなアーネスト」
シャルがやっと笑った
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