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夜の4 (R18)
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いつものようにベッドの上で旦那様からの愛撫を受けてると、旦那様が思い出したように「そうだ」と言った。
「明後日は非番だ、試合をしよう」
快感にとろんとなってたせいで、一瞬何を言われたか分からなかった。
「しあ、い? ……んうっ」
話してる最中に乳首をつままれ、その刺激に息を詰める。
大きな手で押し撫でられ、摘まれたり舐められたり噛まれたり。筋肉に乏しい薄っぺらい胸は、旦那様によってすっかり敏感にされてしまった。
ぎゅっとキツく揉まれると、びくっと全身が跳ねるくらい刺激になって、「あーっ」って叫ばずにはいられない。
夢中で背中を反らしても、手加減なんかして貰えなくて、オレはぎゅっと目を閉じた。
ずっぽりと旦那様に貫かれ、繋がってる部分がひくんと震える。
中がきゅうっと締まるのが分かって、改めて感じた旦那様の大きさに、背筋に甘い電流が走った。
男の肉に串刺しにされ、好き放題揺さぶられる被征服感。
大好きな人と体の深いとこで繋がってる。
繋がれてる。
優しくして欲しいけど、もっと無茶苦茶にもして欲しくて、心の中にいつも矛盾を抱えてる。
「ふあ……」
酸素を求めて開いた口を、柔らかな唇に塞がれた。
鋼のように鍛え上げられた全身の中で、唇だけが柔らかいのが不思議で大好き。肉厚の舌を差し込まれ、同時にゆっくりと揺らされる。
「んっ、あっ……」
ずずっと中をこすられて、抑え切れない声が出る。
抜かれても突かれても気持ちいい。気をつけないと溺れるのはあっという間で、首を振って快感を散らす。
一方の旦那様は、まだまだ余裕たっぷりだ。
「試合しようか。剣の」
息も乱さず、世間話するみたいに言いながら、オレの腰をすうっと撫でた。無骨な指での優しい愛撫に、無意識に腰がびくんと揺れる。
普段から寡黙な旦那様は、夜の営みの間も寡黙だった。時々「レイ」って名前を呼んでくれる以外、べらべらと喋ることもない。
オレはあっという間に何も考えられなくなるから、そんな営みに不満はなかった。むしろ、時々息を詰める様子や、達した時の低いうめき声を耳にするだけで、どうしようってくらい幸せだった。
だから逆に、こんな時、話しかけられると困惑する。
「約束、忘れたか?」
静かに訊かれ、焦らすように揺すられて、悶えるように首を振る。
忘れてない。多分忘れてない、けど。
「ま、待って……あっ」
オレの腰を掴む太い腕に手を伸ばすと、ずんっと奥を突かれた。
剣の試合の約束は、忘れてない。多分覚えてる。けど今、それを何て言われたのか分からない。頭に全く入ってない。
大きな手で太ももを撫でられて、そのまま両脚を抱えられた。
「待って」って、言えたかどうか分からない。もし言えたとしても、待って貰えた試しはない。
はあ、っと旦那様が息を吐いた。
はしたなく脚を押し開かれて、体重をかけられ、上からぐっと串刺しにされる。
再び胸元に這わされる、温かくて大きい手。女みたいに柔らかくもないオレの胸なんか触って、旦那様は何が楽しいんだろう? 触って貰えるのは嬉しいけど……。
そんなことを漠然と考えながら、与えられる快感に浸ってると、彼がふいに口元を緩めた。
「キレイな肌だな」
「んっ、えっ……?」
何を言われたか、やっぱ瞬時には分からなくて、目の前の精悍な顔を見つめる。
キレイって……言った?
目の前で浮かべるほのかな笑みに、ずきゅんと胸が打ち抜かれる。
何度も何度も恋をする。
目も口も閉じられなくてぽかんと彼を見上げると、淡い笑みを浮かべたまま、その整った顔が寄せられた。
耳元に近寄る気配。熱い吐息。身を竦める間もなく、低い囁きが落とされる。
「悪くない」
その瞬間の衝撃を、どう表現したらいいんだろう? カーッと顔に血が上り、貫かれた場所がきゅんきゅんとうずいた。
息を呑んだまま答えられないでいたけど、旦那様はオレの言葉なんて必要じゃないみたい。耳元に軽くキスされて、それから唇に深くキスされて、もう何も言えなかった。
厚くたくましい胸に、ぎゅーっと抱かれる。
「んん……っ」
上ずった声が、封じられた唇から漏れる。大好き、だ。
焦らすようだった腰の動きが、どんどん速くなって行く。大きなストロークで抜き差しされると、おかしくなるくらい気持ちいい。
旦那様の腕の中で快感に耐えて身悶えすると、もっと奥までずんっと突かれた。
激しくなる突き上げに、がくがくと全身が揺すられる。視界がブレ、意識が濁り、訳が分からなくなるまで啼かされる。
「レイ……っ!」
少し余裕を失くした低い声。
大好きな声で名前を呼ばれると、それだけで背筋に電流が走る。
「ふあっ、ああっ、だん、な、様……っ!」
無我夢中でしがみつくと、首筋にキスが落とされた。ちりっと走る小さな痛み。でもそれより、中をこすられる快感の方が強くて、何も判断つかなかった。
意識が白い靄の中に沈みかけては、強い揺さぶりに起こされる。
気絶と覚醒を何度も何度も繰り返され、やがて中に旦那様の精が注がれる。
けど、今夜もそれだけで終わる訳なくて――。
固さを失わない旦那様のソレに、夜中まで翻弄され続けた。
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