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旅の2 (R18)
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意識が吹き飛ぶくらいに揺さぶられて、ベッドに沈まされた。
低いうめき声と共に中が濡らされ、旦那様が果てたと分かる。オレの方はもう、何度達したか分かんない。
されるがままでぐったりと寝そべってると、片足を掴まれて、ぐるっとひっくり返された。中に打ち込まれたままの楔がぐりっと胎内を刺激して、「あっ」と声が漏れる。
力の抜けた腕を精一杯使って上半身をねじり、仰向けになると、旦那様が上から覆い被さってきた。
大きな体の影が落ち、支配される悦びに震える。
オレは息も絶え絶えなのに、旦那様はまだまだ余裕そうで、鍛え方が違うなぁって思った。
筋力と体力の差が大きい。
体の厚み、胴体の太さ、どれをとっても勝ってるとこはなくて、うっとりと憧れる。
この人が旦那様でよかった。
「レイ……」
色気を増した声に、ドキッとしてゾクッとする。
ベッドの中で、名前を呼んで貰うのが好きだ。オレの方は恥ずかしくて、「アルト様」なんてなかなか呼べないけど、呼んでいいって言われると嬉しい。
オレがどう呼ぼうと、興味なさそうだったのに。一体どうしたんだろう?
大きな手で頬を撫でられ、顔に掛かる髪を掻き上げられる。目を伏せると、期待通りにキスが貰えた。
形のいい唇に、唇を覆われる。
「ん……う……」
たちまち息が苦しくなって、うめかずにはいられない。
旦那様の舌の動きに応じるので精一杯。更にゆっくりと動きが再開されて、すぐに何も分かんなくなった。
肉と肉を重ね合い、体温を混ぜ合うって、なんでこんな気持ちいいんだろう。
大きな体に包まれて、無骨な腕に抱かれる。
旦那様のベッドでのリズムは時々素振りのリズムにも似てて、それに身を委ねてる時、剣で貫かれてるようにも感じる。
気持ちイイけど、怖い。怖いけど、幸せ。
ギシギシと鳴るベッド、次第に早くなる呼吸、オレが耐え切れずに啼き出すと、もっともっとそのリズムが早く激しくなってくる。
「あ、ああああーっ!」
高く喘いでぎゅっと背中に爪を立てると、嬉しそうに笑われた。
恥ずかしくて目を開けていられない。
顔、覗き込まないで欲しい。
気持ちよくて気持ちよくて、身をよじって悶える。シーツを蹴り、背を反らし、旦那様にしがみつく。乱れてるって、自分でも分かる。けど、恥ずかしくてもどうしようもなかった。
それより快感の方が強かった。
ずずっと巨大なモノを引き抜かれる衝撃で、目が覚めた。
また気絶してたみたい。
「……っ、あっ!」
微かに悲鳴を上げてぎゅっと身を縮めると、大きな手で頭を撫でられる。旦那様はさすがに息を荒くしてて、汗をかいてた。
汗ばんだ髪もそのままに、ちゅっと軽くキスされる。
「だん、な様……」
体の中をみっしり満たしてた肉が抜かれて、喪失感に襲われる。
こんな時は、素直に甘えて縋った方がいい。
旦那様に大穴を空けられた体は、旦那様でしか満たせない。
抱き締めて欲しい。ぎゅっとして欲しい。離さないで欲しい。愛して欲しい。欲張ればキリがないけど、ワガママは言い慣れてないから、オレは黙って寄り添った。
大恋愛の末に結ばれた訳じゃないし、元からオレに愛情を持ってくれてた訳じゃない。オレを選んでくれたのは、オレが家政婦役もできる男だったからなのも分かってる。
王都勤務だった頃、女の人たちにすっかり悪い印象を抱いちゃったらしい旦那様。女嫌いが高じて、男のオレと結婚しようと思ったみたい。
オレのことに興味がないんだなって、ずっと思ってた1年だったけど、最近は「好きだ」って言ってくれるようになって幸せだ。
夜の営みも、満足してくれてるみたい。
オレは旦那様しか知らないし、旦那様もオレしか知らない、って。オレだけで十分満足だって、口に出して言って貰えると嬉しい。
きっとオレの方がもっともっと好きなのには違いないけど、片思いじゃないんだなって実感できるようになった。
猫の格好も、すっごく恥ずかしかったけど喜んで貰えたみたいだった。
オレみたいな薄っぺらい体の男が着けたって、色っぽくないと思うんだけど、「お前がいい」って旦那様は言ってくれる。
「思った以上に似合ってる」
って。
尻尾を引き抜いて繋がって、2度抱かれて果てた後――横たわる大きな体にそっと甘えて寄り添うと、旦那様が優しく腕枕してくれた。
猫耳の髪飾りをつけたままの頭を、優しい手つきで撫でられる。
「レイ……オレの仔猫」
精悍な顔に笑みを浮かべて、頭や頬をいっぱい撫でてくれる旦那様。
恥ずかしくて「にゃー」なんて鳴き真似はできないけど、猫のようにすり寄って、厚い胸に甘える。
じわっと顔が熱くなる。
大好き。だから。
「お前の白い尻から、コレが生えてるのが見たい」
そんなこと言われて、再び尻尾をお尻に埋められても、イヤじゃなかった。
「あ……っ」
小さく呻いて、ベッドの上に横たわる。
もう四つ這いになる程の力は残ってない。「背中向けろ」って言われて、素直に寝返り打って、旦那様に背を向けた。
「猫のような背中だ」
腰からうなじまでを、剣だこで固くなった指がつうっと撫で上げる。
びくんと体を跳ねさせながら、声を上げるのを我慢してると、ぐっと腰を掴まれて、うつ伏せに返され、馬乗りにされた。
「レイ、いいか?」
短く訊かれて、こくんとうなずく。
3度抱かれるのは珍しくないし、オレも欲しかったから、拒もうとは思わなかった。
お尻に埋めた尻尾の根元を掴まれて、中の木球に刺激され、「んんっ」とうめく。それが引き抜かれる予感に、無意識に息を詰める。
けど、尻尾はそこに埋められたままで、ぐちゅっと潤滑液を入り口に垂らされ、えっと思った。
なんで尻尾を抜かれないのか分かんない。
直径4cmの小さな木球、尻尾の根元に付けられたそれを、穴の中に埋めたまま――旦那様が自分の大きな肉根を、容赦ない勢いで突き入れた。
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