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小澤悠斗 9(修正済)
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気が付くとベージュ色をした天井、
大理石っぽいような黒い床。
そしてキングサイズと思われる
ベッドに寝ていた。
ホテルみたい。
新鮮な気持ちで
キョロキョロと辺りを見回していると、
誰かが部屋に入ってくる。
「あ、起きた、蔵本君?」
部屋に入ってきたのは
私服姿の小澤君であった。
小澤君の初めて見る私服に
なんだか胸が高鳴る。
「……ここは……??」
きょとんとした顔をしているだろう僕に
小澤君はふふっと笑った。
「勿論、湊君の想像通り俺の部屋だよ」
そっか、あれから気を失ってと
先程の出来事を思い出しながら
状況を理解した。
「湊君、ごめんね」
突然謝る小澤君に
びっくりしてえっと声を上げた。
「湊君のこと、ちゃんと守れなくて」
そう言って顔を伏せた
小澤君の手を握った。
「ううん……、小澤君は僕のこと、
ちゃんと守ってくれたよ」
ありがとうと微笑むと、
小澤君が抱きしめてきた。
「え、な、なに……?」
驚いたけど、正直嬉しかった。
「俺、湊君のこと、すきだ……!」
耳元で告げられた言葉に
とくんっと胸を打った。
「……小澤君……」
急な言葉にびっくりしつつ、
正直嬉しかった。
1回離れて僕の目を見ながら
言葉を続けた。
「ちゃんと湊君のこと守りたいし、
大切にしたい……、
俺と付き合ってください」
真っ直ぐな言葉に僕の返事は決まっていた。
うんって頷きたかったけど、
宗助君とのことまだ終わってないから
「僕も小澤くんのことが好きだけど、
宗助くんとのこと、
ちゃんとしなきゃいけない。
だからもう少しだけ待ってくれるかな……?」
「もちろんまつ。けど、長くは待てない」
小澤君の顔がゆっくり近づいてきて
唇が重なったのがわかった。
宗助君の時とは違う
優しくて甘いキスだった。
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