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恋人になりたい 5
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覚悟を決めて
この3ヶ月悩みに悩んだ
返事をすることにする。
「僕は、小澤くんがすき。
でも僕は女の子じゃなくて男の子だから
僕と付き合ってるって知られたら
小澤くんに向けられる視線とか評価が
悪くなっちゃうかもしれない」
それでもいいの?と不安になって
ぎゅっと目を閉じて泣きそうになる。
あの時、小澤くんは好きだと言ってくれたし
僕は男の子でも女の子でも
好きな人の性別なんて気にしない。
だって好きになっちゃったんだから
しょうがないじゃんって思う。
たとえ、好きな人が同性でも僕は構わない。
でも、小澤くんは違うかもしれない。
付き合ってやっぱり女の子がいいなって
気づいちゃうかもしれない。
僕は小澤くんに
もう一度僕と付き合うことに対して
確認をしてしまった。
「……湊くんが男か女なんて気にしないよ
周りの目だって俺はどうだっていい
だって湊くんに初めて会った時から
湊くんに一目惚れしてずっと好きなんだ」
小澤くんは真剣な目で
僕を安心させるように言った。
「小澤くん……」
その言葉によって今までの不安や心配が
涙と一緒に流れて消えていった。
「もう待てない。
蔵本くん、付き合おう」
気がついた時には彼の腕の中に誘われて
言われたことに僕は何度も頷きながら
嬉しさと幸せで胸いっぱいになった。
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