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まりあちゃん 3 (小澤side)
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ジェットコースターに乗りたくなかったけど、
笹本に強引に連れられて
乗ることになってしまった。
順番を待っている間、
2人っきりで
どうでもいいこの女の話を
聞くことになってしまった。
「…ね、悠斗くん」
聞き流して話を聞いていたのがバレたようで
揺さぶられた。
「…そんなにまりあじゃだめ?」
しゅんっとしながら上目遣いで聞いてくる。
「だめっていうか、
普通に興味無い」
てゆうか、もうみなと付き合ってるしと
付け足しておく。
「みなちゃんなんて大したことないじゃん」
あんな子のどこがいいのなんて聞かれて
全部って言っておく。
「可愛いとかそういうことで
最初は好きになったけど
一緒にいろんなことしてるうちに
他の部分もすきになったよ」
確かに最初は一目惚れで
慌てるところとか
優しいところとか
泣いているところとか
いろんな顔とか行動みてるうちに
めっちゃ好きになってて。
付き合うまでにちょっと邪魔が入ったけど、
これから湊としたいことはいろいろあって
今日のデートだって
こんな邪魔さえ入らなければ
手繋いでご飯食べていい景色見て。
初デートの思い出を作りたかったのに。
「みなちゃんは、
大して悠斗くんのこと
好きって思ってないかも」
だってほらと指さして
釣られるように見ると、
湊と杉山が楽しそうに話していた。
「潤くんと結構お似合いだし」
と言うものだから
確かになんて思ってしまって
もやもやとした気持ちになる。
「潤君カッコイイし、結構モテるから
みなちゃん好きになっちゃったかもね」
畳み掛けるように
そんな不安になることを言ってきて
我慢出来なくなった。
「みなだって、俺が好きに決まってる!」
この間、好きって聞いたばかりなんだ。
だから大丈夫、
そう簡単に心変わりなんてしないと
自分に言い聞かせる。
「え〜、わかんないよ?
悠斗くん見てなかったら
あの二人、キスとかしそうな雰囲気だもん。
ほら、今だって手握ってるみたいだし、
みなちゃんだって満更でもなさそう」
そんなこと絶対ないって言いたかったけど、
確かに遠目からだが、
嫌がってる様子はない。
俺も一目惚れしたみたいに
もしかしたら湊も杉山に…。
付き合ったばっかだから
引き返せるなんて
思ったりしているのだろうか。
とっても不安になった俺は、
笹本の妄想にそうかもしれないとしか
思えなくなってしまっていた。
笹本は俺の様子に気がついたのか、
「2人っきりにさせてみてみない?」
そんな提案をしてきた。
確かに2人っきりにさせてみたら
どんな風になるのか、
関係は進むのか、
湊は嫌がる素振りは見せるのか、
気になってしまって
気がついた時には、
その提案を受け入れていた。
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