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必然的かもしれない出会い 3(修正済)
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「お、小澤君、まだいたんだ……」
てっきりもう帰ったのかと安心していたのだが、
こうして待ち伏せているとはやるじゃないか。
「いたも何も俺は真相を突き止めたかっただけ。
優等生学級委員長様が女装してただなんて」
クスッと笑いながら僕を見つめて言う。
その目はいいおもちゃを見つけてしまったいたずらっ子の瞳。
少しミステリアスな彼の学校の雰囲気とは全く違う雰囲気が漂う。
「そ、それはっ!お願いだ、
学校には秘密にしてもらいたい、
僕のイメージを壊したくないんだ」
もうこうなっては手段を選ばずに頼むしかない。
僕はそう心に決めて頭を提げる。
「ばらすもばらさないのも俺の勝手でしょ」
ふっと不敵に笑って妖艶な声で囁くように言う。
僕はこの言葉に絶望した。
彼の気分次第で僕の家がメイド喫茶を営んでいて
しかも僕は女装して働いて手伝っているなんて噂になったら
どんなに恥ずかしいことなのだろうか。
「そ、そんなぁ」
どうかお願いだよともう一度頭を提げるが、
彼は僕に背を向けて手を軽く振るだけで相手にもしてくれない。
普通だったら条件とかなんとかいって
黙っててくれるんじゃないのと思うが、
そもそも一般人ではない彼のことだからこの法則は使えなかったのだ。
ため息をつきながら、
また明日学校にいった時噂になっているんじゃないかと
気がおかしくなってぐっすりとその心配は僕を寝かせてくれなかった。
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