アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
蔵本湊 4 (修正済)
-
って、僕、何考えちゃってんだろ…っ。
自分の思考に驚きながらも、
顔を一人で赤くする。
最近の僕は変だ。
なんだかこういうことが多い気がする。
もう小澤君につけまわされて
把握し始めて
一か月半というところになるが、
もしかしたら
ずっと前からつけられているかもしれない。
彼が僕に執着しているのを分かっているため、
こんなことが起きるのだと思う。
人は好意を自分に向けられていると知ると、ついそれに便乗してしまうらしいから
きっと僕もそのたぐいに決まっているさ。
小澤君は僕のメイド姿をばらすと脅したり、
つけまわしたり、
監視するように見てきたり。
僕の嫌だなと思うことしかしてないのに、
そんなお友達になりたいとか……。
やっぱり小澤君が
かっこよくて
頭が良くて
みんなから人気者だから??
でも、
僕のことがかわいいとか言って
変な人だ。
よくわかんないやと思いながら
小澤君と別れて
帰路につく。
家の周辺にくると、待ち伏せていたのか
「すいません、蔵本湊さんですよね?」
声をかけられる。
偽りではなかったので、
コクッと頷きながら返事をする。
「……はい、蔵本湊です」
そう受け答えすると、
彼らはぱぁと顔を明るくして手を握ってきた。
なんだか握り方……気持ち悪いなぁと思いながら彼らを怪訝に見つめて、
なんだろうと首を傾げたその時。
「ん……!!」
口をタオルでふさがれた。
驚いて何もできない僕を
男たちの中で一番体格のいい男が
ひょいと担ぎ上げて
路地につれていく。
「……蔵本君の乱れる姿を
みんな見たがってるんですよ。
こう見えて俺、蔵本君のガチ恋勢なんです」
はぁはぁと息を荒らしながら
僕の服をはいでいく。
「や、やめてっ!」
そんな声をあげるが、
身柄は大型の男に
がっちりと拘束されているので、
じたばたとすら身動きをとれない。
相手は三人。
護身術をいくらか知っていてもこの巨体の男、
目の前にいる頭の切れそうな男、
そしてカメラを構えている男からは
逃げられそうにはない。
「……っ!!」
ただ脱がされていくだけで
何もされないんだったら
抵抗しなくてもいいかもしれないけど、
僕を犯そうとしてる。
こわい…と声にならない悲鳴をあげながら
助けを求めていた。
「……何してんだよ!
湊を離せよっ!」
そんな時、誰かが駆けつけてきて
僕を彼らから解放してくれる。
「おざわ……」
彼が来たのだと思い、
安心した気持ちが一気に襲ってきて
僕は気を失ってしまった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
9 / 83