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小澤悠斗 6 (修正済)
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「……みーくん、そのこと、
ちゃんと江端君にも言おう?」
私もついていってあげると言いながら
僕の涙を拭いてくれる。
だって今、辛いでしょ?と僕に聞いてくる。
その問いかけに迷わず、僕は頷いた。
「みーくんがつらかったら
江端君もつらい思いしているよ」
またその言葉に怖気づく。
「湊、大丈夫。お前の事、嫌いならないし、友達もやめない」
燿が僕を見透かしたようにそういう。
僕はなんで…と思った。
最初からその気がないくせに
お試しで付き合うこと許可して
僕の事、恨むんじゃないの?
僕の事、嫌いになるんじゃないの?
宗助君が憎悪の目で僕を見つめてくるのを
想像するたび、怖かったのに。
「だって、お前、いい奴だもん。
誰だって嫌いになれない。
それよりもお前につらい顔させているのが
嫌だと思う」
俺だったらそうだからさと
僕の頭を撫でてくれる。
「そう、なの?」
きょとんと僕は首をかしげる。
「お前さ、江端につらい顔させたい?」
その問いかけに
ぶんぶんと横に首を大きく振る。
「そしたら江端も同じ」
にかっと大きく歯を見せながら
笑ってそういってくれた。
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