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罪悪感
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「…はぁ」
昨日のことを思い出して、ため息が漏れる。すると、俺の前の席に座っている奴が振り向いてきた
「とも…はよ」
「…お前なんでいつも眠そうなんだ?」
そう聞くと、またくあっとあくびした。
確かこいつは、前原(まえはら)…前原…前…
「あ、徹(てつ)」
「忘れてたの?幼稚園の頃から一緒だったのに…ふぁ…」
悪い、悪い。そう言って頭を掻くと、いきなり徹が笑い出した。
「相変わらずだなぁ、ともったら」
俺が頭を傾げていると、徹はなんでも、と笑いながら前を向いた。
昨日のあれを思い出したら、きのうのそれも思い出してしまう。
『山野って同性のこと好きになったことあるか?』
『無いです。今まで付き合った方も、女性です。…でも』
でもの続き、
俺は確かに、同性の人は恋愛対象としてみたことがない。
でも…ヤったことはあるんだ。
しかも、受けだったし。
あの頃のことは、誰にも言えない。
幼なじみの徹にさえ言ってない。
「席につけ〜」
先生が入って来た。
おじパンって知ってる?そんな頭の先生だ。
「…」
おじパンの頭の加藤。略してパン頭(ぱんとう)とみんなは読んでいる。
加藤要素がないのは気にするな。
…らっきょみてぇな顔しやがって
パン頭は、俺の処女を奪った最低やろうでもある。
早く先輩に会いたいな、
そう思うようになったのは、いつからだったか。
「山野くん、来なさい」
パン頭はひっこんでろ!
「……………………………はぃ」
話を聞くと、美術部の力が必要らしい。
新入生の「おめでとう」とかの看板を作るらしい
二年生の教室に向かっている
先輩の教室に向かい、パン頭が先輩を呼び出して、さっきの話をまた言った。
「部活のとき、頼んだよ」
「…………はい」
そして解散した。
部活の時間になると、先輩と一緒にアイデアをひねっていた。
そしてこの日は、下書きまで進んだ。
「山野、帰ろ」
「え!は、はい!!」
なんか一緒に帰るのが日課になってる。
しかも、土曜日先輩の家に行くんだよね…水彩絵具貰いに…
「あ、浅野先輩!俺の家寄って行きません?」
頑張って誘ってみた、なんでって言われてもいいように、頑張って言い訳を考える。
でも、必要なかった。
「うん、ぜひ」
こうして、俺の家に行くことにした。
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