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☆バレンタイン☆ 9
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そのまま体育館を後にしようとすると、颯人が慌てる。
「茉莉?!司会は?」
「あぁ、奈都に任せた」
「奈都?」
颯人が首だけを奈都に向けると、奈都がマイクスタンドからマイクを取り出した。
「さぁ!茉莉ちゃんに続く、次の勇者は誰だ?!」
「「「うぉぉぉ~っ!!」」」
「俺!」
「いや、俺が一番に!」
生徒が大きな声を上げたり、手を挙げてアピールをしていた。
「じゃ、臨機応変に。事前に告白をしたいと解答をしてもらった奴の中からクジを作ったから、それを咲姫に引いてもらう!それで、文句無いだろ?」
咲がクジの入った箱を持って、壇上に上がった。
ピンクのハートの髪飾りが、着ているピンクの衣装とマッチしていて、とても可愛らしい姿になっていた。
颯人は、キラキラとしている咲の姿を見て嬉しくなった。
茉莉は、颯人に言った。
「咲は何を着ても可愛いよな。颯人の作った服だと更に可愛い」
パタンッと、体育館のドアが閉まった。
「ん、咲は本当に可愛いから、いくらでも作ってあげたくなる」
「すごく、可愛がっているもんな」
言いながら、茉莉が笑った。
「…それにしても、奈都のマイクパフォーマンスがどっかの誰かさんに似てきたよね」
あの煽り口調はどう見ても、茉莉に似てきた。
「"奈都母さん"は、いつも俺の代わりをしてくれているからなぁ」
「人が良いから、俺的に心配だけど…」
「…颯人は、これからの心配が必要だと思うけど?」
「それは、身体の?」
「そう、身体の。教師の俺が言うのもなんだけど、明日、授業が受けられないかもなぁ」
「…教師として、身体の心配してるの?」
颯人の顔を見ると、ムスッとしていた。
「だって、勉学が優先だろ?家族に挨拶に行った時にそうするって、みんなに言ったし…」
そう言っていると、ちょうど颯人の部屋に着いた。
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